「先生のタラントは面白さですね」と言うことばをいただきました。自分の良いところは「面白さ」ということらしいです。そのように言われると結構うれしいものがありました。人とは違ったユニークさの追求をいつも考えていましたから。
自分のタラントとは何かを考えている時、「フィードバックの研究」という話をよみました。近世ヨーロッパ史において「フィードバック」で成功した組織は2つあるということです。一つはイエズス会。もうひとつはカルヴァン派の教会です。この2つは同時期に同じ手法を用いて勢力を拡大したというのです。その方法が「フィードバック」でした。2つの団体は、重要な意思決定を行うとき、まず「期待する結果・成果」を書きとめます。それから一定期間後(9ヶ月)実際と結果を見比べるのです。そして、そこから自分たちの強み(タラント)を発見し、弱いところを認めて改善するのです。
私たちの教会を振り返ってみますと、まず「期待する結果・成果」を設定することができてないように思えます。目標が何かをはっきりしている教会は成長します。ミッションが分かりやすく、教会員がそれを共有するとき、教会は新しい拡大へと向かうと思います。しかし、目標が具体的でなく、ミッションが分かりづらいと結果がでても何も学べないことになるのです。まず自分の教会の期待する結果・成果を書きとめることからはじめたらいいなと考えています。
世に遣わされた弟子たちは、イエス様のもとに帰ってきて報告をします。それはイエス様によって具体的な使命が与えられていたから報告ができたのです。神様が、あなたの教会に与えておられるミッションは何ですか?それは皆さんで共有できていますか?そこから問いを始めたいものです。