石巻門脇中学校卒業アルバム復興プロジェクト報告。
クリスマスイブに13冊が完成し被災された方々に届きました。「この歳になってサンタクロースを信じることができた」と言われました。皆さんのご協力感謝。メールと共に画像も添付してありました。みなさんお分かちします。>>>
私は宮城県石巻市立門脇中学校の昭和54年度卒業生です。
この度は津波で流された卒業アルバムの製作にご尽力いただきましてありがとうございました。私の実家は石巻市の南浜町という海岸に近い場所にあり、大津波で町ごと無くなってしまい大勢の方々が亡くなった場所でした。
私の両親は幸いにも近所の方の手助けで逃げることができ無事でした。安否も解らず震災から数日後に避難所で再会できた時には、生きて再会できた喜びで涙が止まりませんでした。実家は根こそぎ無くなってしまったので、子供の頃からの写真やアルバムなど沢山の思い出の品々も失って喪失感でいっぱいの日々でした。
そんな辛い思いをした我々がお互いを励まし合うために震災から1年2ヶ月後、約30年ぶりに中学校の同窓会を開催したのをキッカケに交流が広がり、今回のアルバム製作の話を知って申し込んだ次第です。同窓生の中には震災で命を落とした人も数十名いたようで、今回生まれ変わった卒業アルバムでしか見ることができないのは切ないですが…。
新しいアルバムは私の学生時代の貴重な記録です。父として学生時代の写真を我が子に見せることができるようになったことはとても嬉しく、ありがたい気持ちでいっぱいです。
このアルバム製作にあたり、教会の方々のご支援があったと聞いております。皆さまの心温まるご支援・ご好意に感謝しながら、故郷の人達が安心して暮らせる町に生まれ変わるまで、自分ができることを精一杯して行きたいと思います。
※添付写真は航空自衛隊松島基地・ブルーインパルスのアクロバット飛行を見た時のものです(震災前)