ルカ 6:42 自分の目にある丸太を見ないで、兄弟に向かって、『さあ、あなたの目にあるおが屑を取らせてください』と、どうして言えるだろうか。
イエス様の有名なたとえ話しです。ルカによる福音書では平地の説教と呼ばれています。そのなかにこの言葉がでてきます。解説は不要だと思いますが、改めてイエス様に指摘されると、確かに相手の小さな罪ばかりをあげつらっている自分に気がつかされます。見方を変えることで、真の悔い改めへと導かれるものだと思います。
お釈迦さんの逸話話で次のようなものがあります。あるとき弟子に聞かれました。「世の中の道は木や石ころがあって歩くのにとても危険である。どうすればよいか」。すると弟子が答えます。「人間の歩く道をすべて鹿の皮で覆うとよいと思います」。するとお釈迦さんは諭されます。「世の中の道に全部鹿の皮で覆うのは不可能である。人間の足を鹿の皮で覆ったほうがよい」と。どこを見るかでちがうものだと思います。
イエス様は自分の罪を見ないで、人の罪ばかり見ることに対して諭しておられます。自分を振り返ると、言われているようなことを多くしています。受難節は相手の罪をあげつらうのではなく、自分の罪を見つけ出し、悔い改めることが大切です。
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