3女・聖美が、いよいよ中学3年になります。そう、高校受験の年になったのです。「受験勉強はまず環境の整備から」と生活指導の先生に言われたとか。それで我が家では日曜日に部屋の模様替えを強行しました。長女が部屋を明け渡し、勉強部屋を確保したのです。ここまでしたのだから、あとは本人の努力次第ですね。
さて、中学3年になるということは、先輩がすべていなくなってしまうということです。聖美も先輩から中学校の通学カバンを譲り受けたようです。仲のよかった先輩が使っていたカバン。しかも見事その先輩は志望校に合格されたらしく、それにあやかるという思いもあったのでしょう。嬉しそうに眺めていました。すると、これももらったと、「お守り」を見せてくれました。受験のお守りで学問の神様「北野天満宮」のものでした。おもわず苦笑です。そこで「あんたクリスチャンなんじゃない?」と聞いてみました。聖美は「そうじゃけどこれは別。先輩にもらったものだから」と。北野天満宮に神様がいるとは思わないけれど、「先輩からもらった」ということが彼女にとって大きなことのようです。
たぶん「つながり」なのでしょう。お守りによって高校受験がうかくいくとは思ってなく、先輩とのつながりを大切にしたいのだと聞こえてきました。私も牧師でしが、友達との「つながり」ということはわかりました。お守りに祈りはしないでしょうから、先輩とのよき思い出を大切にすればいいと思っています。
今週は受難週です。弟子たちはこのエルサレムでの1週間に何を見、何を感じたのでしょうか。そして心の中に何が思い出としてのこったのでしょうか。聖木曜日には多くの教会で「過越しの食事礼拝」が行われます。この時のイエス様の姿が、毎週の礼拝で繰り返されます。これこそ想起することの大切さですね。