2コリント 6:2 「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた」と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。
石居正巳牧師(ルーテル教会引退牧師・ルーテル学院・神学校名誉教授)が天に召されました。一人の信仰者であり、神学者、そして牧師でした。しかも初代全国教師会長として選ばれ、牧師の牧師であったと思います。福音の宣教だけでなく、教会とディアコニア、福祉の分野に幅広く働かれました。石居先生の教えは、これから大勢の教え子たちが社会の中で実践していくことでしょう。
石居先生が天に召されたという知らせを聞いたとき、ラジオである曲が流れていました。「セーラー服と機関銃」という曲でした。この曲の冒頭に「さよならは別れの言葉じゃなくて、ふたたび会うまでの遠い約束」というものがあります。そういえば「別れ」という「サヨナラ」という言葉は世界にはないようです。たいていは「また会いましょう」です。実は、私たちの死も同じです。神様の国で再会するときまでの、ひとときの時間です。「さよなら」はきっと再び会うまでの約束の言葉です。
今日の聖句は石居牧師前夜式で読まれたものです。先生が天に召されたその日「今や恵みの時、今こそ、救いの日」だと聞こえてきました。本教会の事務局長もされた先生でした。その働きに感謝して、ご家族のうえに主の慰めを祈ります。