ヤコブ 1:19 だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。
ヤコブの手紙は、イエス様の兄弟であった「主の兄弟ヤコブ」が書いた手紙です。教会の「世俗化」に対する警告が述べられています。神様の意志に従うより、この世界の価値観を優先させようとすることに対して、信仰者としての本来あるべき姿とは何かを訴えています。本日の箇所は、一種の格言を用いて人間の生き方を教えています。「怒るのに遅く」とは、怒りがどこからくるかを考えよと言うのです。
市ヶ谷駅のホームにある立ち食いそば屋さんの広告に「速食美味」と書いてありました。たぶん「速い、安い、うまい」という意味だと思います。しかし、自分もそうですが速く食べることで美味しいと感じたことはありません。むしろ自然をながめながら、または家族で、ゆっくり時間をかけて食べた方が美味しだと思います。「何のために食べるのか」が問われているようです。時間がない人のための広告かもしれませんが、食事くらいゆっくりさせてほしいものです。
「聞くのには早く、話すのに遅く」というのはシラ書からの格言です。しかし「怒るのには遅く」はヤコブの教えです。怒るということの本質は、自分の欲望から生じると考えているようです。怒るときには自分の内面をじっくり考える必要があります。ですから遅くと教えているのです。
<音声朝礼は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>
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