ルカ 17:21 実に、神の国はあなたがたの間にある
イエス様に、ファリサイ派の人々が「神の国はいつ来るのか」と質問します。その答えは「見える形ではこない」でした。しかし、イエス様の働きにおいて神の国は実現していると教えています。その表現が「あなたがたの間にある」でした。
少し前まで使用していた口語訳聖書では、この箇所を次のように翻訳してあります。「神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」。新共同訳「間にある」と、口語訳「ただ中にある」と違いがあります。この二つのみ言葉を読みくらべてみると、イエス様は神の国はどこにあるといわれたのでしょうか。
私たち一人一人の中にあるのか、私たちの集団の人と人の間にあるか。そこで英語の聖書ではどのように翻訳されているか調べてみました。もしここが「in」だとすれば、「私たちの一人一人の中」といわれたことになると思ったのです。さてみなさんはどのように思いますか。実はここには「in」はでてきません。「among」となっていました。
イエス様は、神の国は一人一人の「個人の中に」あるのではなく、私たちの「集まりのその間に」あると言われたのです。私たちが心をあわせて、祈り、讃美する。ここが神の国であり、ここにイエス様がいてくださるのです。教会とは聖徒の交わりといわれます。そこにイエス様がおられるからです。
(本日より15日まで出張のため音声朝礼はお休みとなります)