先週は東京午前7時の外気温が-0.8℃のときがありました。やっぱり寒いなと思っていたら、零下だったのですね。雪はまったく降りませんが、底冷えはするという感じです。さて、こんな冬でも窓を開けっ放しにするのは大好きです。朝5時に起きて、弁当をつくり、ラジオ体操をします。このとき、窓を開け放つのです。あさの凛とした空気が大好きなのです。
「この窓を開け放つ」ということを教えてくださったのは、母校・九州学院のO先生でした。生物学を教えていただきました。先生は夏でも冬でもまず授業の前は窓をあけて新鮮な空気を入れることからでした。冬の1時間目などはたまらなく底冷えのする熊本です。しかし、先生は出席をとってしまうまでは絶対窓を閉められなかったのです。その寒かったこと。しかも背筋をピンと伸ばしてないと鉄拳がとんできました。高校時代は、「この寒いのに意味がわからん」と心の中で叫んでいました。せっかく温かい教室なのにと。ところが、いまとなってやっとわかってきました。「けじめ」ですね。これから学問を学ぶ、教えていただくというときの「けじめ」をつけるということだったと思います。
いま、毎朝6時半には事務局に出勤します。そしてすべての窓を開け放ち、聖書を読んで祈ります。この気持ちいい事。冷たい風がぴゅうぴゅう入って来る時もあり、手が凍えて聖書がめくれないときもあります。しかし、この新鮮な空気に神様の存在をしっかり感じることができるのです。今日の1日の始まりと、神様からいただいた命を覚えることができます。
母校・九州学院も今年創立百周年を迎えます。百年の中のたった3年の学びでしたが、50歳になってわかることが多いことに気がつきました。厳しくもあり、大らかでもあった学校です。あのとき植えられたみ言葉の種を、もっと多くの方々にお配りしたいなと思います。それが母校・九州学院への感謝になるかなと。