たぶん性格だと思いますが、手造りが大好きです。それも自分でつくることに生きがいを感じます。陶芸も、萩である湯のみに出会ったのをきっかけに、椿窯という光市にある瀬戸内海に面した自然いっぱいの窯元によく通いました。そして「自分で作れないか」と思い始め、通信講座で陶芸を始めたのです。それが面白いのなんの・・・。自分で作った茶碗でたべる「卵かけごはん」は最高の味がします。
天然酵母のパン。これも大学時代のアルバイトがきっかけです。「る・ぱん」というパン屋さんでアルバイトに励みました。神学の勉強より、パンの発酵、成形に多くの時間を費やしました。いやあ~パンも科学。粉がイーストとであってパンになる。ここに人の手が加わってさらに美味しくなる。特にパン屋になろうとは思っていませんでしたが、職人の業を見て覚えていったのです。牧師になってある時「パンでもつくってみるか」と焼きだしました。それから研究し、天然酵母に行きついたのです。いやあ~自然のままの温度で時間をかけて熟成していくパン。焼いたあとも生きていて、さらに熟成されていく。我が家の子どもたちはこのパンを食べて大きくなりました。
そして今年、新しい手造りをはじめました。そう「味噌づくり」です。広島教会で牧師をしていた頃でした。ある会員の方が味噌づくりをはじめられました。それを横でみながら、自分の中になにか燃えるものを感じました。これはいつか自分でつくってみようと。味噌づくりを横目でみながら、手順や大切なことは記憶しておく。自分ならこうするかなとか・・・。そして大豆、塩、米麹、水を選んで仕込んでみようかなと。ここまで来ると自分の中の小さな職人の魂が生き生きとしてきます。そしてさっそく先週仕込みました。まだ初めての仕込みなので、これからです。「手前味噌」という言葉もありますので、自分でつくった味噌はかけがえのない味噌になることでしょう。
神様が創造された世界には不思議がいっぱいですが、それにすこしでも参加できるのは楽しくて心躍るひとときです。