テレビでもブログでも届けられない情報がいつくかあります。その一つは臭いです。ただ海の匂いと言うだけでなく、様々な腐敗臭、科学薬品や様々なものが混ざった臭いがします。気温があがってきましたのでその匂いは日に日に強烈になっていきます。その中で全国のボランティアは奮闘しています。海岸のそばは泥の量も多く、一軒につき30人のボランティアが作業しでも1日では終わりません。いま上がっている泥かき清掃のニーズは、現在のところ石巻市内で1000件あるそうです。この数は毎日増えています。それに対して毎日800人のボランティアが8人で1グループとなると、1日100件でしょうか。この作業がまだまだ続くことが予想されます。このゴールデンウィークにどのくらいすすむでしょうか。
昨日の作業では、ルーテルセンターからでかけたボランティアは「しんどかったです」という言葉が第一声でした。作業中にとなりの廃材の中からご遺体が発見されたり、近くで物資の配給が行われていたりと。現場はまだ混沌とした状態の中、できることをできるだけしています。
私は1日中石巻VCのボランティア受付をしていました。毎日新しいボランティアが300人はやってきます。住所をみると全国からです。「御苦労さま」「よく来て下さいました」「ありがとうございます」と、被災されたスタッフが声をかけます。それに笑顔で応えてくださる姿を見ていると、「復興できる」という思いが強くあがってきます。現場にいくとまだまだ始まったばかりの作業、先がみえない数の家屋整理、重労働と悪環境。それでもみんな笑顔と汗で毎日がんばっています。「がんばっぺ」ですね。