創世 10:31 これらが、氏族、言語、地域、民族ごとにまとめたセムの子孫である。
洪水によってノアとその家族以外、全ての民は滅ぼされてしまいました。洪水のあとノアの息子たち3名の名前が記されています。セム、ハム、ヤフェトです。ここからまた新しい系図がはじまりました。子孫が与えられ、各地方に散っていき、民族を作り上げていったと聖書は記しています。もとをただせばノアからでてきた子孫であり、さかのぼれば神様が創造された人からの流れが続いているのです。ところがすでに「氏族」「言語」「地域」「民族」というグループに分けられており、ひとつであったものが分けられていく様子も示されています。
東日本大震災救援活動のはじめの頃から「心のケア」「傾聴ボランティア」が大切、必要であると言う声を多くきいています。また、すでに多くの団体、個人が現場に入り活動をされています。とくに4月終わりごろから、各宗教団体、NPO、諸団体が受付で「心のケア」ボランティア登録し、その数は急増しています。とても大切な活動だと思います。ただ傾聴を考えると、気仙沼や石巻に入って思うことは方言が難しいということです。ある時は外国語に聞こえることさえあります。そのような中で傾聴して寄り添っていくことの大変さを思います。そこに生きておられる方の地域、言語、コミュニティをよく理解して活動を進めなければなりません。それには共に汗を流すことから信頼を得て、心を通わせることの重要性を感じるのです。ポっとやってきて、ポっと心のケア、傾聴ができるか、それは無理だろうと思います。
ノアの子孫も「氏族」「言語」「民族」といったように分かれて系図にまとめられています。そのことの意味は、それぞれの個性があり、みな同じではないということでしょう。ただひとつ同じことは、全てノアからでている。遡ると神様が創造された人からでたということです。最終的にはここで一致できるという奇跡があるのだと思います。
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