「現地にいってボランティアしたいけど」という声を聞きます。多くの人はそう思っていることを知りました。今回、被災地は東北。距離的にもとおく、私たちのルーテル教会事務局がある東京から現地にでかけるのは大変ということもあります。(いまは新幹線が開通しましたからぐっと楽になりましたが)関西、九州からはさらに遠いイメージがあります。それだけでなく、原子力発電所による放射線のこともあり、行きたいけれど家族にとめられますという声も聞きます。しかし、それでも何かしたいという思いはみな同じです。
そこで、私たち現地スタッフはそんな方々の思いにこたえるために、いくつかのプロジェクトを開始しました。その一つが「雑巾プロジェクト」です。大震災から2ヶ月がすぎ、そろそろ自分の家の整理をはじめた方々が「雑巾がない」という声をお聞きしました。タオルは避難所には山と積まれています。しかも新しいタオルです。あり余っているタオルを使用すればいいのにと思われることでしょう。でも、タオルと雑巾はやっぱり違うのです。被災者の皆さんは、支援物資を感謝して受け取ってくださっています。タオルとして受け取ったものを使い捨ての雑巾にはできないのです。
ということで、それでは「雑巾プロジェクト」を開始し、全国女性会連盟にお願いして雑巾1000枚プロジェクトを開始しました。これは自分の生きている所でできるボランティアです。
さて、その後は・・・たくさんの雑巾が集まってきました。すでに5000枚をこえました。128教会のうち24教会女性会の協力がありました。5月中受け付けていますので、この数は10000枚を超えます。本当に感謝です。これからも、プロジェクトを考えてまいりますので、よろしくお願いします。本日よりセンター長が変わりました。一時東京にもどります。