マタイ 28:4 番兵たちは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
イエス様の復活の出来事に出会った人々はみな「震え上がって」います。マタイ福音書では、主の天使の姿をみたときに震え上がったと書かれています。この世では見たことも体験したこともない状況に恐れをかんじたのでしょう。しかし天使は「恐れることはない」と告げたのです。そしてイエス様の復活について教えてくれたのです。震え上がる出来事の中、どこにイエス様はおられたのでしょうか。それは御言葉によってしめされた復活という出来事の中におられたのです。
お茶っこ会に参加された被災者の方がポツンといわれました。「1回目の津波がひいたあと、もっと高い所に避難したのよ。その時の光景は忘れられない」と。その方が避難した場所は小学校の体育館でした。そこに津波がやってきて体育館の中が渦巻になったそうです。ネットに捕まった数十名のみが助かりました。1回目の津波が引いたあともっと高い場所に移動しました。その時の光景が「地獄そのものでした」と。子どもの手をとり、遺体をかき分けながら逃げねばならなかったのです。子どもたちは「寝ている人を起こさなくていいの」と叫んでいたそうです。2回目の津波がきたのは、小学校の3階にたどり着いたときでした。叫び声をあげながら流されていく家族の声がいまも耳にのこっていると。その光景を思い出すだけで震えてくるそうです。話を聞くだけしかできませんが、この光景はいつまでも消えないのだろうかと思いました。
天使は「恐れることはない」と言いました。それは死の中に命があるからです。その命は復活の命、新しい命です。天に召された多くの方々もイエス様によって再び新しい命を与えられていると信じています。この世では地獄のような情景があったとしても、必ず神様はイエス様をとおして神の国へ招いていてくださっていると信じています。