コロサイ 4:14 愛する医者ルカとデマスも、あなたがたによろしくと言っています。
ルカは、福音書と使徒言行録の著者です。パウロの手紙によると、ルカはギリシャ人の医師で、パウロの第3回と第4回宣教旅行に同行したことが示されています。その後、パウロが2度目に逮捕されてローマに滞在していたとき、ルカだけは彼とともにいたことが2テモテ4章にしるされています。
ルカ福音書がギリシャ語で書かれ、美しい表現で順序正しく書かれていることで、彼が高い教育を受けていたことが分かります。ルカは特にキリストの優しさを浮き彫りにし、善きサマリア人、ザアカイ、放蕩息子など、低くされている人々を題材としたたとえ話は、独特のものです。また、受胎告知、マリアの讃歌等のキリストの誕生、幼年時代をいちばん詳しく書きとめ、母マリアが果たす役割をも記しています。
ルカは「時」を大切にしています。使徒言行録を書くことによって、「イスラエルの時」「イエスの時」「教会の時」を結ぶ一直線の救いの歴史を記しました。福音書の冒頭でも「順序正しく」書くことを宣言しています。はじめて福音書を読む方にはルカ福音書をお薦めします。それは、イエス様の出来事が旅を歩むように書かれているからです。順序正しく書いてあることの大きな意味は、分かりやすいというこです。
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