NPO法人・生と死を考える会のメモリアルサービスに招かれて講演とコンサートをしてきました。といっても天に召された方々の追悼と家族の慰めの会でもありました。今年の2月のことでした。横浜にてパンフルートのコンサートが開かれました。パレスチナのオリーブでつくったパンフルートのコンサートをさせていただいたのです。その時に参加しておられた方の紹介で、今回のメモリアルサービスに呼ばれることになったのです。
ところが、オリーブのパンフルートとメモリアルサービスがどうも私の中で結びついていませんでした。どうしたらオリーブとメモリアルをつなげるか。そんなとき東日本大震災がおこったのです。主催者の方からオリーブのパンフルートと東日本大震災の被災者を覚える時を持ちたいと依頼されました。ちょうど被災地で救援活動をしていたときでしたので、何も考えずにその趣旨に従って行うことになりました。
そしてメモリアルサービスの日を迎えました。前半はパレスチナのオリーブのことを話ました。なかなかメモリアルサービスにつながりません。しかし、ある1点から急に私の中でつながり始めました。それは一度倒されたオリーブが広島でパンフルートに復活したということでした。そこに新しい働きがうまれ、希望が語られることになったと。そこから東日本大震災で出会った多くの人たち、言葉、涙、嗚咽を語りました。大川小学校の慰霊碑に捧げてあったあるお母さんの手記「会いたくて、会いたくて、百日たったいまも、会いたくて」を紹介しました。その一つ一つの話にオリーブのパンフルートが曲で語りかけてくれました。
メモリアルサービスには、愛する家族を天の送られた方が多く参加されていました。家族が自死された方もおおく「会いたくて」が心に響かれたようでした。そのような方々にもオリーブの音色は復活の希望を届けていました。神様は本当に不思議なことをたくさんしてくださいます。私たちがこのサービスに招かれた意味が最後にわかりました。