ヨハネ 21:20 ペトロが振り向くと、イエスの愛しておられた弟子がついて来るのが見えた。この弟子は、あの夕食のとき、イエスの胸もとに寄りかかったまま、「主よ、裏切るのはだれですか」と言った人である。
今日は福音書記者であり、使徒であるヨハネの日です。使徒ヨハネは、使徒ヤコブと兄弟で、ガリラヤ湖畔のベトサイダで漁師をしていました。ヤコブと漁の網を繕っているときにイエス様に呼ばれ、彼の弟子となるためにすべてを捨てて、イエス様に従っています。ヨハネは、イエス様から最も愛された弟子とされ、イエス様の十字架のそばに立ち、母マリアを自分の母として世話するようにと託されています。
ヨハネは、エルサレム教会の指導者としてペトロとともに働き、パウロが殉教した後にエフェソの教会で活動したといわれています。彼のものとして、ヨハネ福音書と3つの手紙、黙示録がのこっています。ヨハネの福音書は、四福音書のうちで最後に著わされた(90~100年ころ)ものです。
ヨハネ福音書の中では、友のために涙を流すイエスの姿や、弟子に対する愛、ヨハネに対する愛などが描き出されています。ヨハネの名は出てきませんが「イエスの愛された弟子」と表現されています。ヨハネの3つの手紙は、「キリストの愛」がテーマとなっています。
伝説によればヨハネは、ローマ皇帝ドミチアヌスのキリスト教迫害が始まったときに、パトモス島に流され、そこから小アジアのキリスト信者たちに「ヨハネの黙示録」を書き送り、エフェソで亡くなっています。
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