ヨハネ 6:63 わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。
イエス様の有名な言葉に「わたしは命のパンである」というものがあります。それを食べるという話に対してユダヤ人たちは「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか」と言っています。イエス様の人肉を食べる話に聞こえたのかもしれません。イエス様は続けてその言葉について教えられました。それは「イエス様が話した言葉は霊であり命である」というものです。それを信じて聞くことができるかという問いかけでもありました。言葉に躓くのでなく、その言葉の力を受け入れることを望まれたのです。
日本の格言に「優しい一言には、冬の三カ月を温める力がある」というものがあります。東日本大震災救援活動も現地では本格的な冬を迎えています。先週末、石巻北上地方は吹雪だったとお聞きしました。仮設住宅では隙間風が入ってくる被害があり、玄関も吹き抜け、寒さにじっと耐えるしかないとお聞きしました。吹雪の中でも、ボランティアが仮設にきてくれるということに被災者の方から「ここに一緒にいてくれるだけであったまるね」と言葉をいただいています。その言葉がボランティアの心を暖かくしています。
イエス様は「わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である」と言われました。言葉とは単なる会話の道具ではなく、音の響きでもありません。イエス様の言葉には神様の霊と命があります。同じようにイエス様を信じる私たちの言葉にも、霊と命があります。それを知って正しく生きるとき、言葉が命となって人に届くのだと思います。
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