第25回教会総会が終わりました。事務局長として準備する総会は、これが最後となりました。総会準備委員の方々、若い牧師、神学生の方々の働きがあってこその総会運営でした。特に事務局職員の方々に感謝します。見えない所での働きを、神様が豊かに祝福してくださいますように。総会を終えることができたということは、皆さんの働きと参加者の協力があってこそでした。事務局長として心から感謝します。
総会の内容としては、反省すべきところが多々あります。協議された内容が、どれだけ執行部としてまとめられていたか。総会議長、副議長、その他常議員会の一致がどれほどあったかを問われていました。まとまりのなさは否めなかったと思います。ルーテル教会全体を考えいま何を一致させていくのか、大切なビジョンを示せなかったというのが心残りです。この4年は、目の前にある緊急事項ばかりの対処しかしてこなかったと思います。しかし、その緊急事項を対処するにも議長との一致したビジョンを構築できなかったことが残念でした。「良い加減」と「いいかげん」の違いをはっきり教えられました。総会では新しい議長・事務局長が選出されました。新しい議長は「私の特徴は誠実さ真面目さ」と言われました。議場はそれを選択したのだと思います。
いま、4年前の自分を振り返っています。事務局長は議長からの指名をうけ、自己の選択を求められます。「お受けします」という決断をします。しかし、その週に自分の教会に帰り、説教壇に立つとき震えます。教会員、家族にどう話してよいかわかりません。実はその時に何を感じたかが一番大切だと思います。なぜならそれが事務局長を受けるということだからです。神様の召しに応えることだからです。
きっと就任までの1ヶ月の間、受けた責任の重さといま牧会している方々の存在に押し潰されそうになることでしょう。御言葉をいただき、祈るしかありません。事務局長を引き受けることで神様から与えられる恵みは大きいです。しかし、同時に現場を離れるという厳しさがあります。それは事務局長の心の中でずっと負いつづけるしかありません。だからこそ任を終えるときに「神様に感謝」といえる働きをしていただきたいと願います。いま4年を振り返り、素直に「神様に感謝」と言えるかを考えています。ただ、祈りとみ言葉に支えられた4年であったことに素直に「感謝」と言えます。だからこそ新しい事務局長のために祈ります。