いま、ドイツの空の下(Ostfriesland)で大江教会のみなさんのことを考えています。大雨の被害はありませんか。毎日ドイツの教会員さんたちとお祈りしています。
今回はドイツの3つの教会で説教の奉仕をする予定です。これは3つの村の教会です。教会員がすべて村人という、のどかな教会です。一つの教会が800人~1200人。礼拝には100人前後でしょうか。ここでも牧師不足の問題があり、一つの教会の牧師館を「ルターハウス」という宿泊施設に改良し、日本からのゲストは無料で宿泊することができます。まあ2階建てで部屋が10もあるのですから。この「ルターハウス」は日独友好150年の記念に建てられました。改装記念式に呼ばれていきなり説教を頼まれたのが懐かしい思い出です。だってMルターの言葉を紹介して説教したのですから。ドイツ人にルターの話をする日本の牧師って、自分でも笑ってしまいました。
ただ、ルター研究所25周年記念に復刻されたルターの説教集「イエス・キリストについて」(1553年)をプレゼントし大変喜ばれました。これぞまさに日独の交流そのものだったからです。この原本は1533年にヴィッテンベルクで印刷されたもので、トルガウの宮廷でルターがした説教が3編に収められています。内容は使徒信条の第2項の講解で、晩年のルターの円熟した説教が再現されています。翻訳と解説は、徳善義和ルーテル学院大学名誉教授によるものです。実はこの原本がルーテル神学校にはあるのです。一度触らせていただきましたが、手が震えてしまいました。
これから、大江教会とドイツの教会のつながりを持てたらと思います。いまは個人的なつながりでしかありませんが、これが教会と教会のつながりになればもっと世界が広がっていくと思います。何もないような北ドイツの村ノルドムですが、そこに教会が生きており、礼拝が守られています。今日の昼は立野牧師がカレーライスを作ります。