被災地での救援活動を今年3月に終えました。現在はルーテル教会救援として牧師が派遣されています。7月の月報が昨日だされました。掲示板をご覧ください。それを見ていますと、思うことがたくさんありますが静かに見守り祈っています。もっと全国のルーテル教会とつながることができればいいなと思っています。
先週宮城県石巻から携帯に電話がありました。「さんまが港にあがったちゃ。食べるべか」と。「ルーテルさんに食べてほしいっから」と。昨年は女川漁港が破壊されていて船がつけませんでした。今年は復興でき、港が整備されて初めて、さんまが陸揚げできたそうです。北海道の沖でとれたものです。復興作業が少しずつでも前に進んでいることに嬉しくなりました。女川と言えば町全体が津波で流されました。ビルがいくつも倒れていました。あの町の港です。この町には原発もあります。風評被害と戦いながらの復興でもあります。「初揚げのさんまを送っから」と。元気な声に嬉しくなり、神様に感謝しました。
現在は伊藤文雄先生が活動終了後も毎月被災地へ訪問してくださっています。その活動を支援しながら、卒業アルバム復興プロジェクトをしています。じつはこのプロジェクトで卒業アルバムを受け取った方からの電話でした。「故郷がすべてなくなったけど、アルバムで故郷がちょっと帰ってきたちゃ」と。ある漁師のおかあちゃんは泥まみれでボロボロになった卒業アルバムを津波のあと探し出して大切に持っておられました。集合写真の中で天に召され方もおられるでしょう。でも、その1冊のアルバムが故郷になればとプロジェクトをはじめました。現在40冊ができました。目標70冊です。
イエス様がそこで働いておられた。その働きに共にいただけだった。しかし、そこにはつながりと絆が与えられました。このつながりは私だけでなく、全国の教会とのつながりです。いまルーテル教会はどこで被災地とつながっているだろうか。