マタイ 26:26 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」
最近の調査では。ごはんを一人で食べる人が増えてきたといいます。それぞれが生活のリズムをもっており、一緒になることが減ったのでしょう。私も単身赴任ですから食事はひとりでとります。でも一人と言うのはとてもさみしいものです。会話も味の内ですから、一人で食べるよりも、みんなで食べる方がおいしいのです。教会では礼拝後に共に食事をすることにしました。わたしにとってはとても嬉しいことです。
イエス様は、人々と食事を共にすることを大切にされました。あるときは罪人とされた人達と。ある時は５千人の人たちと。またある時はファリサイ派や律法学者たちとも食事をされています。この食事のときに奇跡が行われたり、重要な対話がなされたり、福音のみ言葉を語っておられます。十字架におかかりになる前にも、「どうしてもこの食事がしたい」と、過越しの食事をされました。
それぞれの家庭には約束事があります。テレビで有名になった「マルモの掟」は、家族となるために約束事を確認していくというものでした。我が家にもいくつかの約束事があります。そのひとつが「食事中はテレビをみない」というものです。自分が育った家庭では、食事中はテレビがついていましたので、はじめこの約束事についていくのが大変でした。しかし、テレビをつけないからこそ食事中に親子が会話できるという素晴らしい発見がありました。家族はどこかできちんと向き合う時間が必要だと思います。その時間が一番とりやすい時間が食事のときです。その日の出来事を話したり、相談したり。食事時間は家族の大切な時間です。
イエス様は、弟子たちと十字架のまえの食事でパンをとり「取って食べなさい。これはわたしの体である」と言われました。それは弟子たちとの最後の食事（最後の晩餐・過越しの食事）のときでした。この食事は現代の教会でも聖餐式として行われています。イエス様はこのとき、弟子たちと向かい合い大切なことを残されたのです。イエス様はよく食事を共にされていますが、その時を、福音をのべ伝え人々と向かい合う時とされたのです。
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