8月6日は広島原爆祈念式、9日は長崎原爆祈念式が行われました。広島で牧師として働いたキリスト者として、この2つの日は平和を祈り求めるかけがえのない日です。6日が終わると7日には広島市内はアッという間に静かな夏の街に戻ります。9日にはなにごともなかったかおように。広島教会では9日11時2分に教会の鐘を鳴らせてきました。ヒロシマを祈念する時、ナガサキを忘れてはいけない。ヒロシマでナガサキを祈念することをいつも考えていました。
我が家の娘たちがこんな会話をしていました。「8月6日の8時15分になると黙祷して祈る。部活の最中でも必ず祈るよ。でも多くの友達は『なんで黙って祈っているの』と聞いてくる。東京に住んでいる友達って原爆のこと知らんのかね」と。それを聞いたもう一人の娘も「そうなんよね。6日の8時15分には私も祈る。仕事の途中でも必ず祈るよ」と。その会話を聞きながら、広島で育ったことの意味、神様が私たち家族を12年間、広島で養ってくださったことの恵みを知りました。
今年は熊本にいます。6日も9日も平和の祈念する時が与えられます。ヒロシマにいるからヒロシマだけの祈りにならず、ヒロシマから離れたからヒロシマ・ナガサキを祈ることができます。原爆の犠牲になった方々、いまも苦しんでいる方々。そして渡日治療をしておられる韓国・朝鮮被爆者の方々それを支えている教会の方々を覚えて祈ります。戦争の罪を繰り返すことないようにと祈ります。
今日の「よろこびプロジェクト」では「すいとん」を食べます。戦争中のことを忘れないためでもありますし、若い世代に戦争の痛み・苦しみをなんとか伝えていくためにも計画されました。その時には必ず、イエス様のみ言葉「平和を創り出す者は幸い」を想起したいと願います。