ルカ 23:34 父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。
今週は受難週・聖週と呼ばれています。昨日の棕櫚主日(受難)から1週間後の復活祭(イースター)まで、私たちはイエス・キリストの十字架を覚え、悔い改める時を過ごします。私たちの教会でも今年は「十字架上で語られた7つのみ言葉」を聞いてまいります。
十字架上の7つのみ言葉の第1は「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」というとりなしの祈りでした。最後まで罪あるものを赦し、祈られる姿をみます。人間は「自分が何をしているのかわからない」というみ言葉に心をうたれます。
まだ牧師になって1年目のことでした。若いからと思ってがむしゃらに動き、休むこともせず、走り回っていたときのことです。ある一人のおばあちゃんから手紙をいただきました。「たとえ宣教のためでも働きすぎで健康を害することは、神様の御心でしょうか?」というものでした。「いまあなたが倒れることは神様の御心ではなく、あなたの傲慢なのです」と。かなりハッとさせられました。自分が何をしているか、何のために働いているかを見失っていたのです。
イエス様は「自分が何をしているか知らない」罪人のために祈られます。御自分を十字架に引き渡した者のために執り成しと赦しを祈られるのです。今週は十字架の前に立ち、自分がしていることを点検する週でもあります。
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