ヘブライ 13:2 旅人をもてなすことを忘れてはいけません。そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしました。
「私たちはいろんな人から、生きるうえでの知恵を教えてもらう。他人は、自分の知らないことをたくさん知っている。私もこれまで様々な人から多くのことを教えてもらった。そうして最近気づいたのは、『普段実行していない人から習ったことは、身につかない』ということである」。
この文を読みながら、大笑いしたあとに、まてよとギクッとしました。根本的なところは、「知恵と知識の違い」ということでしょう。しかし、あらためて自分に問うてみると、普段実行もせずに教えていることはたくさんあるのです。
ヘブライ人への手紙の著者は、神様に喜ばれる奉仕として「旅人へのもてなし」をあげています。これは広い意味での隣人愛とは区別されています。むしろ兄弟姉妹として愛です。この兄弟姉妹の愛の特殊な事柄として旅人のもてなしがあります。教会は初期のころからこのことを非常に重んじていました。アブラハム、ロト、マノアといった信仰の先達たちは、旅人をもてなすことで神様から派遣された天使と出会っているのです。
世界一快適なホテルグループの信念は「もてなされれば人は喜ぶ。だが、それはわざとらしいものであってはならない」というものです。「それとなくすべてを見る」「それとなくすべてを聞く」「それとなくすべてに配慮する」「それとなくすべてを予測する」。この4つのこと信念の具体的な働きだと教えられました。「それとなく」という言葉の意味は深いと思います。それができるのは、つねに質のよいサービスを心掛けておかないといけません。この4つのことに自分を照らし合わせてみます。神様から与えられた仕事の質を高めているかどうかです。
ヘブライ人への手紙は「旅人をもてなすことを忘れてはいけません」と教えています。その旅人は神様から派遣された者かもしれないからです。つねにそのことを忘れず、旅人をもてなすとき、神様の御心にそった隣人愛が具体的に行われることになります。
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