ヘブル 13:8 イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です。
ある天気予報官が、明日の天気を「快晴」と予報しました。そして彼は早々と宿直室へいって寝てしまったのです。しかし、翌朝は土砂降りの雨となりました。彼の予報は見事に外れたのです。すると、その予報官は自分のデスクから昨日の天気図を出し、じっとその天気図を眺めました。そして、窓から土砂降りの雨を眺めてひとこと呟きました。「この天気図によると、絶対雨は降らない。したがって、降っている雨が間違っているのだ・・・」。私たちの人間関係で失敗しやすいのは、この「降っている雨が間違い」と同じかもしれません。人は自分だけが正しいと思っています。また自分しか信じられないという人もいます。自分はあくまでも正しいという頑なさが、人との関係を悪くしているのです。
ヘブル書の著者は「あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを、思い出しなさい」と教えています。この指導者たちというのは、すでに天に召された教会の長老たちのことです。彼らは神様の言葉を語る者でした。「彼らの生涯の終わりをしっかり見て」とありますから殉教者でした。その彼らの信仰を見倣いなさいというのです。しかし、殉教者たちには終わりがあったが、彼らが語る神様の言葉には終わりがなく、永遠にかわらないと言っています。その神様の言葉を私たちは受け継いでいます。
事務局事務局での最後の頃、一番にそうじのおばちゃんに事務局長を退任すると伝えました。すると「自分がいつやめても、自分しかできないような仕事をしていてはだめ」と教えてくれました。いつ誰に変わっても、滞りなく仕事が引継げるようにしなさいということです。私たちは与えられた仕事を自分専門にして人ができないようにしてしまう危険があります。しかし、人は変わっても仕事はかわりませんから、その人しかできない仕事をつくってはいけないのです。そのことを念頭にいれながら引継の作業準備をしていました。新しい事務局長が着任されても、その日の仕事はいつもどおりできる。これが目標でした。
ヘブル書の著者は「イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です」と教えています。永遠に変わることがないお方だからイエス様を信じることができます。人によって、物事によって、時代によって変わるものは永遠ではありません。私たちの事務局の仕事も神様から与えられた仕事として、変わることないイエス様に支えられています。これからもその一点を忘れずにいたいと願います。
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