出エジプト 20:3 あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
「プライオリティを決めよう」という言葉を聞きます。プライオリティとは「優先順位」「優先権」という意味です。しかし、それが意味するところは何だろうかと考えます。もちろん、多くある中で優先順位を決めてやっていこうということです。ところが「プライオリティNo1」ということはちょっと違う意味があるようです。ある時、政府高官の方が教えて下さいました。「プライオリティNo1を決めたということは、それが実現するまで他のことはすべてストップすることだ」と。他のものと並行にして優先してやっていくことではないのです。
モーセに与えられた「十戒」の第1戒です。神様を神様とすることです。エジプトでの嘆き苦しみから解放してくださった神様のほかに、別の神様をもつようなことがあってはならないと戒めています。しかし、旧約聖書にはその後の民の歴史においてこれほど守られなかった戒めもありません。人々はすぐに欲望のままに神様を捨てて別の安易な神様を求めるのです。
大江教会もパイプオルガンの設置を決め、機種の選定まできました。選択と決断をしてきたのだと思います。その中で「他に優先事項はないならオルガンを設置する」という意見もありました。たぶんそのような考え方でいくならば、決断はできないかもしれません。いまはこれをするという考え、これが大切だという思いが「優先事項」という中にあると思います。他に優先することがないからではなく、いまこれが必要だという選択で信徒会を迎えたいと思います。「~のみ」という生き方は、信仰者の生き方でもあります。
私たちは人生の中で、何をプライオリティNo1としているでしょうか。そのことをモーセの十戒から教えられています。イエス様に従うということは、このプライオリティNo1にあたります。また神様と私にかかわる事のすべてがそれにあたります。今日与えられている神様の働きもまた同じ意味があります。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>