ルカ 24:49 わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。
最も尊敬している先生が教えてくれたことがあります。人生にとって一番大切なことは「約束を守る」ということだと。それは自分でコントロールすることができると。約束し、それを守ることで信頼関係は強いものになっていくと。どんな小さなことでも、約束を守ることによって自分自身の内に誠実さが育成され、自制心と自分の人生に対する責任を引き受ける勇気と力がわいてくるのです。ですから一番してはいけないのは「約束を破ること」であり、「できない約束はしないこと」です。約束を守ることは誠実さを勝ち取ることでもあるのです。
イエス様は天に昇られる前に弟子たちを祝福されました。弟子たちはこの時大喜びしています。イエス様との別れの時がきたのですが「父が約束されたものをあなたがたに送る」と弟子たちを励まされたのです。この約束の成就が聖霊降臨の出来事へ続いていきます。弟子たちはイエス様の言葉を受け、守られる約束を信じたのです。
インドネシアはイスラム教が強い国です。そこでは過激なイスラム信者がおり、教会は焼き討ちにあったり、銃撃されたりして礼拝を守るということは命がけのことなのだそうです。あるクリスマスの日でした。イブのミサにはたくさんの信者が礼拝をしていました。同じ頃、機関銃をもったイスラム信者もその教会へ向かっていたのです。キャンドルサービスも終わるころ、牧師は玄関で光るものを発見しました。それは一匹の虫で、みな初めてみる虫だったそうです。その虫が玄関の外へ出ていきました。牧師はその虫を捕らえようと外にでたところ、たくさんの光る虫が森の中へ道を作っていたのです。教会員はみな神様からのプレゼントだと、その虫の導くままに森へと祈りつつ歩いていきました。それから数分後、イスラム信者はまだ灯りのついた教会を取り囲み銃撃したのでした。あっという間に、教会は穴だらけとなりました。しかしそこには誰もいなかったのでした。奇跡は本当におこるし、そんな話ならいくらでもあると教えてくれたそうです。イエス様は平和を求めておられます。戦いでは平和はこないのです。しかし、必ずイエス様は平和になると約束しておられます。神様の約束は守られるためにあるのです。
イエス様は「父が約束されたものをあなたがたに送る」と言われました。そして聖霊を送ってくださいました。神様の約束は破られることはありません。必ず実現する約束があるはずです。それを信仰によって受け取っているかどうかです。神様の約束を確認していたいと思います。
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