教会の宣教と成長とは何か。そんなことを考えていたときがあります。そこで成長している会社や企業などをテーマにしているセミナーに参加することにしました。もう20年前の事です。話を聞くたびに、このままでは教会の将来はないなと思いました。教会は成長しないでよい、いまのままでよいのであれば問題はないのですが。そう思っている牧師・信徒が多いのではと思いました。
話の中で「起こっている未来」という言葉が印象に残っています。10年後の教会の姿はすでにいま起こっているのです。大江教会の今は、10年後の今でもあります。信徒の高齢化、教会財政の危機、礼拝出席の低迷、何も動きがない教会ならば、10年後も同じ。しかももっと悪くなっている。そういう観点で見ていくならば、教区の中で成長する教会はあるか。しかし、成長している教会はどこかの時点で何らかの変革している教会です。10年後の大江教会を今に見ることができます。いかがです?
ということで、大江教会はある視点をもって宣教・組織を考えています。一つは「変革」です。これは感じておられるでしょう。もう一つは「緊急でなく重要なこと」を中心に置くことです。それは何でしょうか。私たち自身を考えると「緊急でかつ重要なこと」をまずしています。いわゆる、電話の応答、メールの返事、期限付きの約束、目の前の行事準備などなど。それも大切なことですが、教会にとっては毎日の行事消化にしかなりません。しかし「緊急でなく重要なこと」は将来の目標をもってやることです。いわゆる大江教会の使命(ミッション)を考え行う事です。
「礼拝堂の整備、集会室のカフェ化、宣教体制の見直しは今やることですか」「他にいまやることはないのですか」と思われるでしょう。あります。しかし、10年後の大江教会を描きながら今やっているとご理解ください。いつかは牧師も交代の時を迎えます。信徒の方々も変わります。だからこそ今何をすべきかを考え、やっていくことです。