出エジプト 32:1 あなたの僕であるアブラハム、イサク、イスラエルを思い起こしてください。あなたは彼らに自ら誓って、『わたしはあなたたちの子孫を天の星のように増やし、わたしが与えると約束したこの土地をことごとくあなたたちの子孫に授け、永久にそれを継がせる』と言われたではありませんか。」
帯広教会の信徒修養会に招かれて、屈斜路湖のペンション「ぱぴりお」にいったことがあります。ここは信徒の方がやっておられるペンションで、素晴らしい露天風呂もあり自然を満喫してきました。今回はヨシュア記を学び、就寝前にはテサロニケの信徒への手紙を輪読し、聖書のみ言葉を自然の中で聞くという恵み満ちあふれました。そして寝る前に屈斜路湖に。明かり一つない湖、上を見上げると満天の星。星の数が半端ではありませんでした。空全体が星だったのです。この夜空をアブラハムもみたのだと思いました。
出エジプト記の中で神様は、イスラエルの民のかたくなさに激しく怒り、民を滅ぼそうとなさいました。それに対してモーセは、切々たる執り成しの祈りをしました。そこで神様は民に下そうとされた審判を思いとどめられたのです。その切実な祈りが今日のみ言葉です。
シカゴで27年ぶりの再会をしました。高校生だったころ、アメリカ人の青年女性が英語の先生として赴任してきたのです。J3という教会のプログラムで、アメリカの青年が宣教をかねて3年間日本で奉仕するというものでした。その人の名は「ダナ・ハッカー先生」といいます。彼女との出会いがなければ、教会につらなることはなかったと思います。いわば、私の信仰の原点でもあるのです。27年前の熊本空港でのできごとでした。帰国しなければならない飛行機を待っているあいだ、ハッカー先生は「立野~あなたは牧師になりなさい!」といわれたのです。初めは「いやです」と答えていました。すると、「あなたが牧師になると約束するまでは、飛行機に搭乗しない」というのです。「それでもいやです」と答えていましたら、本当に乗る気配がないのです。最終アナウンスで呼ばれても頑として動かない。根負けしたのです。「わかりました。牧師になります。だから飛行機に搭乗してください」と。ハッカー先生はニコッと笑って、ゲートに消えていかれたのでした。あれから27年ぶりの再会。「私の立野は本当に牧師になってアメリカへやってきた。しかも西教区のビショップとして・・・」大笑いと涙の再会となりました。「神様はおられる!神様は約束を導かれる!神様に感謝!」と叫ばれた姿に、私も胸があつくなり、自分の信仰の原点を再確認できました。
神様はアブラハムに「わたしはあなたたちの子孫を天の星のように増やし、わたしが与えると約束したこの土地をことごとくあなたたちの子孫に授け、永久にそれを継がせる」と約束されました。それは、「私を神とし、従う」ならと言われたのです。その約束のゆえに恵みがあたえられるのです。アブラハムが徹底的に神様に従った信仰を思った1日でした。
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