先週の礼拝説教で教会学校教師研修会の話をさせていただきました。そのとき、「愛着」障害についてと、それがもたらす影響について少しふれました。すると何人かの方から、もう一度教えてくださいとの言葉をいただきました。きっと皆さんがききたいところは「傷ついて育った子どもたちの特徴」だろうな、と思います。これは問題行動の理解を、母子依存を視点に述べられたものでした。いまアダルトチルドレンの問題が言われますが、これは傷ついて育った子どもたち(機能不全家族の中で)の問題だそうです。
講師の先生があげられた特徴は5つでした。①抑うつ傾向が強く、傷つきやすい。(考えすぎる)②見通しがもてない。(計画性がない)③母親を過剰に意識する。(愛情を求め続ける)④依存性が強く社会性が育たない。(3人以上の関係が苦手)⑤孤独感が強い。(さびしがりや)です。これが思春期の問題として①外に出す子どもは、多動的:行為障害、反抗挑戦性障害となり、②内に抱える子どもは、自閉的:ひきこもり、別室登校、不登校となる傾向があるという事のようです。
今回の講演のあと、もっと聞きたいなと思いました。その子供たちに緒方先生がどのように接してこられたか。しかも僧侶ということ、信心を中心においてどのように関わってきたかをお聞きしたかったのです。幼児心理学を学問として学ぶのではなく、きちんと信仰を中心において考えてみるとどうなるのか。いまのルーテル幼保の先生達にだけでなく、ルーテル教会の施設で働く方々に一番求められているミッションではないかと思うからです。
臨床宗教師会の出会いから今回の講演会ができました。しかも素敵な講師と出会うことができました。しかもそれをカフェセミナーでできたことは感謝でした。