ヨハネ 2:4 イエスは母に言われた。「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。わたしの時はまだ来ていません」。
震災救援活動も3ヶ月目に入りました。緊急救援からはじまり、物資支援、がれき撤去、仮設支援とその活動も広がってきました。ところが「活動は点が多く線になってない」「線と線がつながって面になっていない」と心配されています。東日本で活動した私にとってもそれは心配するところです。
支援センターを訪問し、なぜ点が線、線が面になっていかないかを考えてきました。そこで問題となるのは「救援活動のミッションは何か」ということです。スタッフ・ボランティアもこのミッションが共有されているかどうかです。ルーテル教会救援「でしたしこ」のミッションは被災者と徹底的に寄り添うことだと思います。そのために物資支援等が行われてきました。このミッションがはっきりしていることで、活動の原点に立つことができつながりが生まれるのです。しかもこのミッションは、これから被災地で一番求められることです。
ガリラヤのカナで婚礼が行われ、イエス様と母マリア、弟子たちが参加していました。婚礼の席でぶどう酒がなくなり、母マリアはイエス様にぶどう酒がなくなったことを訴えます。その答えが「わたしの時はまだ来ていません」というものでした。イエス様の時とは、この世にきてくださったミッションが完成する時です。ヨハネ福音書では「栄光の時」と示されています。
イエス様は「わたしの時はまだ来ていません」と言われました。イエス様の時とは十字架と復活を意味しています。そのミッションに集中しておられる。そのミッションのためにすべての出来事はつながっています。私たちキリスト者によって大切なことは、イエス・キリストのミッションを絶えず確認し、それを共有し、共に福音にあずかることです。
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