「聖なる空間プロジェクト」を進めてきました。礼拝堂を聖なる空間とするは楽しくもあり実現できました。しかし聖なる空間として保つことは難しいことです。教会信徒の祈りと協力が必要だからです。礼拝堂での祈りが増えていくことを願っています。信仰者として、どれだけ礼拝(祈り)を信仰の中心に置いているかを問われます。
礼拝堂に新しいキャンドルとスタンドが設置されました。イースターヴィジルのローソクです。毎年、復活祭徹夜礼拝で灯され、1年にわたって主要な主日に灯されます。そのため年号が入っています。この年も復活の主をお迎えしたという意味です。私たちは世の光であるという事の想起でもあります。洗礼式が行われる時このキャンドルは灯されます。世の光が誕生するからです。また復活の主にいただいた新しい命のしるしでもあります。大江教会のプロジェクトは、ルーテル教会の礼拝に本来用いられてきたものを取り戻して「聖なる空間」を創造しています。
そこで聖なる空間を保つために大切なことは現状を確認、維持することです。すべて祈りによって「そこ」に置かれています。聖書、ローソク、献金袋、朗読ノート、オルガンの横の看板もじつは祈りによって「そこ」に置かれています。毎日、朝夕に牧師はその位置を祈りをもって確認し、同じ場所に置いています。私が宣教研修の時に教えられたのは礼拝堂の椅子を並べる事。聖壇の全てを整える事。教会全体を保つことでした。全てが祈りによってそこに置かれているから聖なる空間を感じるのです。ですから、動かしたら現状復帰をお願いしています。そこに意識がないとできないことですが。
大江教会は聖なる空間です。先週は熊本高校のコーラス部が礼拝堂を使用しました。彼らは礼拝堂の中の全てを興味深く触ったり眺めたりしていました。それでいいのです。そこに何かを感じてくれているのですから。それが礼拝堂なのですから。