マルコ 6:31 イエスは「さあ、あなたがただけで人里離れた所へいって、しばらく休むがよい」といわれた。
信徒の友に「信仰者とこころの健康」と題して「いい・加減」のすすめを取り上げていました。まじめな人間ほど小さいときかた駆り立てられるような命令のもとに生きているそうです。たいてい5つの事柄で「完全であれ」「努力せよ」「他人を喜ばせよ」「強くあれ」「急げ」だそうです。牧師などは大抵まじめな方が多いようで、これに従って(支配されて)全力疾走しているものだから「燃え尽き症候群」になるといいます。これが親の言いつけを忠実に守ろうとする「良い子」の姿勢なのです。それでは考えるべきか?ある意識をおきながら、この5つを対処すればいいといわれます。どのような意識なのか。「いい・加減」です。5つには「ここまでにする」「これをするだけでよい」「自分が喜んでよい」「自然にふるまってよい」「時間をかけてよい」というおまじないを自分にかけてあげればいいのです。
イエス様が弟子たちを派遣されたとき「杖一本の他に何ももっていくな」と言われています。これを聞いた弟子たちは一生懸命に宣教したことでしょう。宣教する以上は「きちんと」「熱心に」「他人に配慮しながら」「しっかりと」「しかも迅速に」が求められていたことでしょう。が・・・これが「燃え尽き症候群」に陥るもとだと言われています。
宮城県での救援活動の時に広島へ行きました。震災報告講演会に招かれたのです。現場を離れると急に疲れがでてきました。仙台駅で新幹線に乗った瞬間に、これでもかという疲れが襲ってきました。体が宙に浮くような、微熱っぽい感じです。東京駅まで爆睡状態。そこから飛行機で広島へ。これまた爆睡。ホテルで爆睡。やっと落ち着き、講演を終えたころにやっと体調がもどりました。その時、宣教活動から帰ってきた弟子たちに「しばらくやすみなさい」といわれた、イエス様のみ言葉を思い出しました。休むことも神様の業の中で大切なことです。その夜、久しぶりに長女と「鉄板焼き・お好み焼き」を食べにいきました。商店街にあるかなりおいしいお店です。店長の「何食べる?」に「はい、おまかせで」という会話で、楽しく食べてきました。この時間が自分のすべてを癒してくれたようです。やっと元の状態にもどった感じでした。いまこそ心のクールダウンが必要ですね。
イエス様も弟子たちの一生懸命にたいして「しばらく休みなさい」といわれました。「休んでいいのだよ」というメッセージをくださるのです。心の休みを持ちつつ与えられた仕事をしましょう。燃え尽きないように。あなたが燃え尽きると、隣の人にも火は移りますから。
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