フィリピ 4:6 どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神様に打ち明けなさい。
「神様は願いごとを聞いて下さらない」と、先週の九州学院の聖書科の授業で話しました。初詣でたくさんの生徒が神社にお参りしていたようで「ショック」と言われました。でもよく考えてみると、人間が勝手に願ったお願いを神様がかなえてくださったら、神様が人間に従うことになるよねと話しました。すると、そうかと納得してくれたのが新鮮でした。願いは神様に聞いてもらうのでなく、努力して叶えるものだと。でも、神様にどんな願いを持っているのか聞いてもらうのはいいことです。神様に打ち明けることによって新しい道を示して下さるからです。
パウロはフィリピの信徒への手紙の終わりに「薦めの言葉」をのべています。「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい」という有名な言葉もここにあります。その喜びなさいのあとに、「思い煩うのをやめなさい」というのです。一切を神様に委ねることを命じる言葉です。
私たちは幸せだなと思います。何事でも神様に打ち明けることができるからです。心の底にある悩み、苦しみ、喜び、楽しみ、何でも打ち明けることができます。しかし反面では、もうちょっとだなと思います。神様に打ち明けることが下手なのです。自分のことで思い煩ってばかりいます。
それでは「打ち明ける」ことが上手になるためには、どうすればよいでしょうか。それは神様を信じ、愛されていることを受け取るしかありません。すぐ近くにおられる神様を、とことん信じてみることです。「ねえ聞いて、聞いて」と信頼しつつ、いつも語りかけることしかありません。打ち明けることが下手なのは、神様との対話不足というわけです。
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