フィリピ 2:2 同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。
外国に行くと日本人の笑顔について言われたことがあります。良い言葉は「日本人の笑顔はいいですね」と言われたことです。また「日本人って可笑しくなくても笑うんですよね」とも。どんなときにも「にやにや」しているとも言われました。結局何を考えているのか、楽しいのか楽しくないのかわからないとも。それでも無表情よりはいいと思うのですが。日本人はなぜニコニコしているか。たぶん場をもたせるためではないかと思います。
フィリピの町はマケドニアでのパウロの最初の伝道地です。短い間で熱心な婦人たちを中心に教会の基礎が固まり成長していきました。パウロはこの教会の信徒たちにむけて「キリストを模範とせよ」と勧めています。有名な「キリスト賛歌」が書かれているところでもあります。その賛歌の前に「同じ思い」「同じ愛」「「心を合わせ」「一つにして」とのべています。共同体の一致をうながしているのです。
ある本に人間関係の難しさを表すものという文を読みました。それは、人間にしか持ち合わせない特性のひとつに「ポーカーフェイス」というものがあります。心に持っている感情と、表にでてくる顔の表情に違いがあることです。他の動物などは、感情と表情が一致しています。怒っているときには牙をむきます。喜んでいるときは体でそれを表現します。互いの顔や目、体の動きを見るだけで相手の心が理解できます。ところが人間は、心の動きを表に出さず、隠してしまいます。これがあるから互いに理解したりすることが難しいし、誤解を生じたりします。信仰の交わりの中にもポーカーフェイスがあるとすれば、それが教会成長を阻んでいるかもしれません。
パウロは「同じ」という言葉を繰り返しています。信仰においては一致が必要です。イエス様のみ言葉に一致するとき、私達の教会や組織は成長することができます。パウロが。同じ思い」「同じ愛」「心を合わせ」「一つにして」と何回もいう言葉を心において今日の1日をすごしましょう。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ>
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