聖書科の授業が今年も与えられました。高校2年の6クラスです。毎年悪戦苦闘しながら、聖書の学びが少しでも楽しく興味を引く内容にしたいと思います。しかしながら、私が楽しいと思うことと、高校生のそれとは違います。そこで大切な「いのち」「死」「神と共に」などのテーマをもって授業をします。眠くならない内容を考えて。
今週は「見方を変える」「視点を変えてみる」「別の見方も受けとめる」という内容でした。その中でコップの水の捉え方を話しました。コップに水が半分入っている。これを「半分も入っている」か「半分しかはいってない」のどちらに見るかです。積極性を求めるなら「半分も入っている」でしょうし、現代はこのポジティブをよしとする傾向があるのでは。しかし本当にそれでいいのかということを考えました。
経営学者のドラッガーはこのように言います。「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」と。この見方は面白いと思います。半分もでもなく半分しかでもなく。そのような見方ではなく連続した見方です。入っているから半分空に変わるときの変革(イノベーション)。まさに教会が持たなければいけない視点かもしれません。今を満足するのでなく、宣教は常に半分空だという認識が新しい教会の在り方を創造していくことになります。大江教会がこれまでやってきたことです。絶えず変革されていく教会の在り方は、常に半分空を認識することからでした。
新しく始まることがたくさんある教会が好きです。しかし、それが出来るのは土台がしっかり守られている教会だけかなとも思います。教会イノベーションとは何か?