按手を受けてすぐ東京教会へ赴任しました。新宿歌舞伎町の端にある教会には幼稚園もあり、いきなり副園長になりました。朝4時半に起きて蔦の葉の掃除、鶏とアヒルの世話からはじまり、ピンクチラシの片づけやら教会塀の清掃を園児登園前にすますという毎日でした。新宿の朝がとても楽しかったことを思い出します。
教会では赴任してオフセット印刷機の操作を学ぶことから始まりました。インクを練り液を調整する。これまた大変な作業でした。その頃は毎週500枚の週報を印刷していました。この大量の週報を宣教の道具に用いないのはもったいないと始めたのが「週報エッセイ」でした。牧師室からと題して毎週雑文をかきました。それが今日まで続いています。5年たったころまとめて本にしてみようかなと思いました。出版社からではなく自費出版で多くの方々に読んでいただくのがよいと思いました。牧師の子育て日記のようなものでしたから。「神様のクレヨン」と題をつけてくれたのは幼稚園児だった長女でした。それが6冊まで出版できるとは不思議です。
先週九州学院の職員室で2人の先生に声を掛けられました。「神様のクレヨンをいま読んでいます」と。九州学院の図書館にあったそうです。毎日1頁ずつ読んで下さっているようでした。しかも順番にではなく、今日の頁はとパッと開いて。とてもうれしかったです。どこから読んでもキリストのみ言葉と香りがする本になればと祈ってきましたから。九州学院の先生達にも読まれて幸せだと思います。
本を出版することは自分を公にさらすことですから、勇気がいります。しかし神様にどのように生かされているかを伝えることができます。ありのままの信仰をお届けすることが出来るのです。引退までにあと2冊出版する予定でいます。