ヨハネ黙示録 1:8 わたしはアルファであり、オメガである。
毎週800字位を目安に、毎週書いてきました。よくも毎週書いてきたなと思います。書くことがなくて困った時もありました。書くことが多すぎてカットしたこともありました。約2千の雑文を再び読んでみると、これは一つの歴史なのだと思います。しかし、まあパソコンあればこそなので、これも時代が産んだご迷惑かもしれません。牧師になって30歳になったとき、30代で3種類の本を出版したいと祈りました。一つはエッセイ集。教会にはじめて来られたかたにも分かる本。二つめは説教集。中学生にもわかる説教集をだしたいというもの。この二つは祈りが聞かれて、「神様のクレヨン」「神様の色鉛筆」となって自費出版させていただきました。クレヨンは6になりましたがこれは予定外でした。はじめがあって終わりがある。しかしまたはじまる。神様のみ言葉はつながっていると思います。自分の人生の全体像はいつなったらわかるのかなと思います。
ヨハネの黙示録では、神様が自分は何者であるかを神様自身が自己宣伝をする形をとっています。神様がこの歴史の支配者であり、すべてを知っておられる方であると宣言しています。「アルファ」であり「オメガ」であるとは、ギリシャ語のアルファベットの初めと最後の文字のことです。つまり永遠という意味です。すべてを知っておられる方が神様だというのです。
被災者の方が津波の全貌を知ったのはかなり時間がたってからだそうです。携帯電話のワンセグでテレビが見えたもののすぐに通信不能になったとのこと。目のまえの風景で大変なことになったと思ったが、石巻市街だけのことだと思ったそうです。しかしラジオからの情報で、津波が到達した地点を聞き、これはただごとではないと感じた。あそこまで来たということは、家族はだめかもしれないと。目の前の状況とラジオの情報、そしてなにもわからない3日間。その後わかったことに言葉をうしなったと話してくださいました。個を知ること、全体を知ること。それがつながるとき大震災被害をどのように受け取っていいのか、いまもまだわからないといわれました。
人間にはわからないことはたくさんあります。私に起こっていることの全貌も見えていないものです。しかし、神様はすべてを知っておられる。全体をみて個をみておられる。そのような存在である神様が共に寄り添っておられる奇跡を思います。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ>
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