言葉には力があります。最近は言葉の癒しを考えています。聖書にはイエス様の言葉による癒しが多く出てきます。緩和ケア病棟訪問ではよく癒しの言葉に出会います。
先月のことでした。95歳のおじいちゃんが「わたしゃ癌を自分で治した」と教えてくださいました。その方法は毎日2千回「ありがとう」を唱えたそうです。癌にむかって毎日2千回「ありがとう」を言う。するといつの間にか癌細胞が消えていたそうです。そんなことはないと、癌専門のお医者さんに聞いてみました。すると「それはあるかもしれません。ありがとうという言葉で免疫力はアップしますから」と言われました。「ありがとう」という言葉で人間の免疫力がアップする。とても驚きましたが「そうかもね」と納得してしまいました。確かに心が安定し、前向きになれると思います。
100歳まで生きた方々へのアンケートがあります。その中で好きな言葉、よく言う言葉は何かを聞いたところ「ありがとう」と答えた人が6割以上いたそうです。あとは「感謝」「おかげさま」「おもいやり」です。すべては「ありがとう」に通じています。やっぱり「ありがとう」の言葉には人を生かす言葉の力があるのです。心からの「ありがとう」は、自分自身を生かし、人を生かす言葉だと言えます。
私たちキリスト者はどうでしょうか。もちろん毎日「ありがとう」をいいます。それは祈りのなかで神様にありがとうと感謝の言葉を伝えます。このありがとうが、神様から恵みとなってまた帰ってきます。どんなときにも感謝できる。すべてのことにおいて「ありがとう」といえる。そのような人生を送っている私たちですから健康で長生きなのかもしれません。本日は「敬老の日」を祝う礼拝です。生かされて「ありがとう」を共に覚えて祈り合いましょう。讃美しましょう。そして感謝しましょう。