宇土教会・阿久根教会の特別伝道コンサートも無事に終わりました。回を重ねるごとに参加者が増え、地域の皆さんに喜ばれる企画となっています。特に阿久根教会では50年ぶりとなる礼拝出席、教会行事への参加と聞き胸が熱くなりました。
今回はオーボエ奏者の崔成龍さんをお招きしました。オーボエをそれだけで聞く機会などはあまりありません。今回じっくり聞いてみて素晴らしい音色にびっくりしました。更に崔さんのお人柄からくる優しい音色には、心が癒されました。楽器としては演奏するのはとても難しいとのことです。リードが2枚あって自分で作るとか聞くだけで「それは何?」と思いました。更に音程を整えるのが大変そうで、常に楽器を体で温めておられました。オーボエに関して、色々と教えて頂けました。
オーケストラの音合わせはオーボエの音が基準だそうです。オーボエはオーケストラのほぼ中央にいるからそこに集中するのかなとも思いました。実はそれもあるが、オーボエは音程を整えるのが非常に難しい。常に不安定な楽器であることから、そのオーボエに合わせることで音程を一致させるという事でした。なるほどだなと思いました。しっかりと音程がとれる楽器に合わせるよりも、初めから不安定な楽器に合わせた方がまとまるというのです。確かにそれの方がやりやすいだろうと思いました。
この話を聞きながら、私たちの教会はいったいどこに宣教の基準をあわせているのかと思いました。またイエス様の寄り添いのことを考えました。私たちの信仰は、イエス様に合わせるのではなく、イエス様が私たちに寄り添って私たちを導いて下さっている。教会の宣教も、どこに寄り添っているのか。地域に開かれた教会はどこに基準を置いて寄り添っていけばいいのかを考えさせられています。