挨拶の言葉で「調子はいかがですか」と聞かれます。これまでは「はい、忙しいですね」と答えていました。しかしよく考えてみると会話になっていませんでした。さらに忙しいという言葉は「心が亡んでいる」という漢字だと教えて頂きました。それ以降忙しいという言葉を使わなくなりました。あなたに対して心が亡んでいますという挨拶はないですから。
さてもう一つ。「はじめまして」という挨拶があります。これはどんな意味なのでしょうか。初めて会いますという意味だと思います。ある宣教師ははじめ意味が分からなかったそうです。辞書で調べると「スタート」「ビギン」と書いてあったそうです。それで「これからの交わりがはじまること」と理解したそうです。ここから恵み深い出会いが始まる素晴らしい言葉だと言っておられました。全てのことの始まりにかわす挨拶の背景には「神様にあってこの関係が与えられいまはじまりました」という意味を感じながら最初のあいさつをしたいなと思います。
聖フランチェスコは45歳で天に召されました。彼が天に召される直前に言った言葉も「はじまり」でした。彼はこのようにいったそうです。「兄弟たちよ、わたしたちはこれまで十分にできなかったでしょう。今からでも始めましょう」と。この世の人生の終わりに「始めましょう」というのです。いままでできなかったこともたくさんある。しかしいまから始めればいいんじゃないと聞こえてきます。いつだって始めることは出来るのです。
教会もできなかったことがあるなら、今からでも始めることです。鹿児島教会が新しく始まります。はじめましての気持ちでさらに成長する教会としてスタートです。