九州学院聖書科の授業に僧侶をお招きしました。6クラスありますので、僧侶一人では予定があわず、今回は正法事門法華宗妙法寺の樋口泰巧僧侶を佐賀からお招きしました。九州臨床宗教師会の会長です。現在朝倉の仮設支援を中心に支援活動をされております。初めて見るまその衣装、袈裟にびっくりしました。やっぱり荘厳でした。
今年度の授業は旧約聖書における「ことばと命」がテーマでした。それを別の角度から、また他の宗教からも学んでみようという企画授業でした。仏教用語で普段聞いている「精進」「仏」「自他力」などをわかりやすく説明くださいました。また仏教用具である袈裟(糞掃衣)や鐘の意味も教えてくださいました。特に仏教から見る心の平安という話にはみな身を乗り出してきいていました。
その中で「木魚」の話しは初めてでした。どうして木の魚なのか。また「ぽくぽく」という音は何かなど。つまりは居眠り防止のためにあることを教えていただきました。修行の時に、お経の時などに眠らないためなのだそうです。仏教では魚は眠らないと考えられていたそうです。なにせ目蓋がなく目を閉じないので寝ないと思われたとのこと。それにあやかって木魚がつくられ、音が出るようになったとか。やっぱり大切なときは寝てはいけない。さらに自分の人生において目を覚ましていることの大切さを語られました。
ルーテル教会の礼拝も必ず立つところがあります。福音書と設定辞のところです。そこでは神のみ言葉が語られ、目にするところですから寝ていてはせっかくの恵みに預かることが出来なくなるということです。心の目を覚まして、今日もみ言葉を頂く。決して寝ていてはいけない。そこに神のみ言葉があるのですから。