ヨハネ15:16 あなたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたを選んだ。
イエス様の十字架前の決別説教の後半部分にある有名な言葉です。ルーテル教会東教区が出版した証言集をみますと、この聖句は人気No.1でした。「神様が私を選んでくださった」ということの中に、私の存在の確かさと居場所を見つけ出すことができます。それくらい神様に大切にされている「私」を思います。私たちがイエス様を選んだのではなく、はじめからイエス様に選ばれてここにいることを教えてくださいました。
あるときニュースで、一人の女性が天に召されたことをしりました。彼女は普通の人より10倍速く成長するという運命を与えられた方でした。テレビのドキュメンタリーで彼女のことを知り、その人生を受け止めていく勇気と強さに感動したのを覚えています。その彼女の2つの言葉がいまも心に残っています。「神様が選んでこの人生を私に与えてくださったのよ」。もう一つは「もう一度生まれ変わるとしても、同じ人生でいい。だってこれが私だから」と。私たちの目からみれば、とても苦しいことだろうと思います。しかし、神様がこの人生を選んで、あえて私に与えてくださったという言葉に、私たちの人生で何が一番大切かを教えられました。それは神様と共にあるということです。
イエス様は「あなたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたを選んだ」と言われました。神様が選び与えてくださった人生。私たちは選ばれてこの人生をおくり、選ばれてこの生活を生きています。また仕事をしています。それは神様にとって大切で必要なことだからこの私を選んで与えてくださったのです。それを受けとめてまいりましょう。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ>