九州臨床宗教師会のフォローアップ研修が行われました。全国研修は年に1回ですが、九州臨床宗教師会は年3回4回の研修があります。私もスーパーバイザーとして参加しています。臨床宗教師が公共の場で用いられ、働きは広がり定着してきました。それだけにセルフケアが必要です。自分を振り返る研修を度々行っています。
今回の研修会でも3つのセッションがありました。臨床宗教師会が大切にしているものです。1、活動記録検討会。2、会話記録検討会。3、倫理講習。この3つが柱となって進められます。自分を振り返ること。自分を客観化できることもテーマです。私は会話記録検討会でSVをさせていただいています。現場の傾聴活動から会話記録を作成します。その中にみる宗教的ケア、スピリチュアルケア。それをグループで検討するのです。あるときは厳しく、ある時は思いやりを持ちながら共有するのです。毎回教えられることばかりです。会話記録で多くのことが見えてきます。
また、研修で常に新鮮なことは、それぞれの宗教儀礼に参加できることです。朝夕の儀礼。食前の祈りなど。今回は浄土真宗大谷派の儀礼に参列しました。宗教宗派を超えて「南無阿弥陀仏」唱和しました。まだ蓮如上人の御文を聞かせていただきました。経を読むのも大変興味深かったです。リズムもあり、内容も考えながら。他宗教の儀礼に参加することができる。臨床宗教師としての中心をなすことです。その宗教を受け入れることができるかです。
朝夕の儀礼。プロテスタントの牧師として教えられることが多いです。やっぱりここかなと。毎日、朝夕、み言葉と祈りの生活ができているかを問われます。宗教者として、牧師として、信仰者として。今の教会の課題がここにあるように思います。