創世記 24:14 その一人に、「どうか、水がめを傾けて、飲ませてください」と頼んでみます。その娘が、「どうぞ、お飲みください。らくだにも飲ませてあげましょう」と答えれば、彼女こそ、あなたがあなたの僕イサクの嫁としてお決めになったものとさせてください。
アブラハムは僕に、息子イサクの結婚のため一族の故郷から伴侶を見つけてくるように命令しました。ただし、つれてくることができない場合、イサクをその故郷に連れて行くことは決してするなと命じています。神様の約束の地で生きることが原則だというのです。アブラハムの僕は、難しい課題をもってハランにでかけました。そしてまず神様に祈りました。その一部が今日のみ言葉です。イサクの伴侶になる判断基準は、見ず知らずの旅人に愛と慈しみに満ちた行為をなす女性であるか。そして、力強いかということです。「ラクダにも水を」という言葉は、それだけ力があるということです。ラクダは1頭で何十リットルもの水を飲むのですから。
ある子育て講演会で避難所生活する母子の話を聞きました。支援物資がまだ1日に1回しか配られなかったときのことです。一組の母子の所におにぎり2個が配られました。お母さんはそれをすぐに2個とも子どもに渡したのだそうです。ボランティアが「お母さんは食べないのですか」と聞いたところ、そのお母さんは「この子が残したら食べます」と答えられたそうです。講師は、その行為に人間の、また母親の深い愛と力強さを見たといっておられました。母性愛というのは一番厳しい状況の中で一番強いと。
アブラハムの僕は、リベカというアブラハムの一族の娘と出会います。神様が祈りを聞かれ、導いてくださったのです。しかも、リベカは愛と慈しみに満ち、ラクダに水を飲ませることができる力強さをもっていました。私たちは神様が与えられた愛と力強さに育てられてきたのだと思います。