神様のクレヨン

広島教会朝礼拝230607「聖なる生活とは」

   １テサロニケ　４：７　 神がわたしたちを招かれたのは、汚れた生き方ではなく、聖なる生活をさせるためです。

   パウロは「汚れた生き方」を厳しく戒めます。神様がどのように招いておられるかを考えなさいと教えるのです。汚れた生き方がどのようなものであるか、それは神様と自分の関係でしかわかりません。今の生活は神様の前に「聖なる生活」となっているかを自分で吟味することです。
   昨日、広島空港からの飛行機に、国の重要人物が搭乗されるのかＳＰの方がたくさんおられました。その人数と物々しさに、ビックリしました。機内に入り座席につくとしばらくしてその方が搭乗されました。しかも一つ前の席に。私はＳＰの方々に囲まれてしまったのです。その方は、小沢一郎氏でした。なるほどと納得してしまいました。上空にあがり機内ではＮＨＫニュースが放映されました。するとニュースのほとんどが彼に関することでした。自分のニュースを自分で見るってどういう感じかなと思います。全てをしっているのは神様と自分だけ。神様と自分の関係において「聖なる」ことに「真摯」であれることを教えられました。
   神様が私たちに求めておられることは、「聖なる生活」に対する「真摯さ」だと思います。神様と自分の関係において常に考え、神様が求めておられることを確かめることです。汚れた生き方とは、神様を自分とは無関係に置く生き方だと思います。

広島教会朝礼拝230606[イエス様の焼き印]

   ガラテヤ　6:17　わたしは、イエスの焼き印を身に受けているのです。」　

   故郷の阿蘇をドライブしていると、たくさんの赤牛に出会います。たいへんのどかな光景です。自然のいっぱいあるところで、のびのびと放牧されていていいな～といつも思います。
　ところが気にかかることがあります。それは牛の背中に名前が焼き印されていることです。さぞ熱かったことだろうと思うのです。しかし、逆に考えればこれで迷うことはありません。どこの牛なのかはっきりわかります。パウロは「イエスの焼き印を身に受けている」といいます。これは、私はキリストのものだ、それはパウロから絶対消えないしるしとして残っているというのです。
　パウロの姿をみれば、イエスの焼き印がみえる。さて私たちにはこのイエス様の焼き印がみえるでしょうか。なにか服を着込んで見えなくしていたりしてはいないか。どんなに隠しても隠し切れないイエス様の焼き印。それがじつは救いなのですが。

広島教会朝礼拝230605「遅刻のすすめ？」

マタイ　１２：１２　安息日に善いことをするのは許されている

   イエス様はある安息日に片手の萎えた人を癒されます。これはユダヤ人からすると律法違反です。安息日は何もしてはならないと理解し厳格に守っていたのです。しかし、イエス様は律法を守ることと、律法を生きることの違いをしめされます。律法は何のためにあるのか、神様との関係においてどう生きるかを問われます。
   ある宗教学者が「遅刻のすすめ」を書いています。わざと毎日遅刻しなさいというものではありません。会社・学校では遅刻は絶対ゆるされません。１分の遅刻であっても、校門の扉に挟まれて死亡事故がおこるような現代です。子どもたちは遅刻しまいとして必死で、朝ごはんも食べないで脇目もふらずに学校へいくのです。
   その学者がいうには、「もし、いま登校途中で困っている人に出会ったら子どもたちはどうするだろう。きっと見捨てていってしまう。なぜなら、遅刻は悪いことだから。私は自分の子どもには、遅刻はいいことだ。困っている人を見捨てるくらいなら、どうどうと遅刻せよと言っている」と書いていました。そういう遅刻ならばゆるせるでしょう。何を大切にしているかという問題です。

 　私たちはどうでしょうか。一度「ねばならない」と思ったらそれしかみえません。なにが神様と私の関係に善いことか、考える余裕をもっと持ちたいと思います。遅刻をするかしないかという問題ではなく、神様との関係において何が正しいかを判断し、信仰をもって決断していくことを求められています。

広島教会朝礼拝230603「自分を愛するのは」

   ガラテヤ　５：１４　律法全体は、「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全うされるからです。

   イエス様の教えで基本的なものは「神様を愛する」「隣人を愛する」の２つです。ルカによる福音書では、律法学者の「何をしたら永遠の命を受け継げるか」との質問に、この２つを答えられました。ただ、新共同訳と口語訳（1955年）ではちょっと言葉が違います。口語訳では「自分を愛するように、隣人を愛せよ」とあります。この「自分を愛するように」にという言葉にちょっと戸惑いをかんじていました。ただ手紙の最後には「ご自愛ください」と書きますが。
   次のような話があります。目の不自由な人が夜遅く友人の家から帰ろうとします。すると友人は灯りのついた提灯を渡します。その人は不思議に思い「目の不自由な私には提灯はいりません」といいました。すると、「あなたには提灯はいりませんが、あなたが持っていないと、目が見える人があなたに気がつかずぶつかって危険かもしれません」と教えてくれたという話です。
   自分を愛することは自分のためではありません。隣人を愛するためです。自分を愛する愛し方を分かっている人は、隣人をどのように愛するべきかを知っているのです。「ご自愛ください」とは、あなたが病気になると、家族や共に生きる方々に迷惑がかかるからです。自己愛で自分勝手に生きて行きなさいという意味ではなのですね。

広島教会朝礼拝230602「脂肪にはみ言葉」

詩篇　１１９：７０　彼らの心は脂肪に閉ざされています。わたしはあなたの律法を楽しみとします。

   この詩篇のテ－マは、詩人が経験した『苦難』といえそうです。『傲慢な者』からの迫害があったのでしょう。この詩篇の中には面白い表現があります。「傲慢な者の心は脂肪に閉ざされています」というものです。直訳すれば「彼らの心は脂肪のように鈍感だ」となります。脂肪というのは、「鈍感」「強欲」を示しているようです。そのような脂肪を溶かしていくのは「律法」。神様のみ言葉ということでしょうか。
   中国に旅行すると、まず中華料理に使用される油（ラ－ド）で下痢をします。普段こってり油を使わない食事をしているせいでしょうか。料理でも適度の脂肪は喜ばれますが、ギトギトしたものをみるだけで嫌になってしまいます。しかし、中国にはウ－ロン茶があります。広東省にいったとき、食事の前に必ず「お茶は何にしますか」と聞かれました。これは料理によってお茶を選ぶのです。何種類のお茶が用意されていました。料理にあったウ－ロン茶は、このしつこい油料理を最高の中華料理にするのです。
   「あなたの律法を楽しみとします」の言葉は、このウ－ロン茶かもしれません。私たちの心についた傲慢という脂肪、イエス様の語られるみ言葉が、ウ－ロン茶のように罪を洗い流してくださる。人生の余計な脂肪を落としていくために、イエス様のみ言葉は必要なものです。