使徒 20:35 受けるよりは与える方が幸いである
使徒言行には、パウロに語られたイエス様の言葉がいくつかでてきます。「なぜ迫害するのか」という言葉は有名です。福音書には出てこないイエス様の言葉。そのひとつが「受けるよりは与える方が幸い」というものです。ただ「受けるよりも」ではなく「受けるよりは」と「も」と「は」の違いは大きいなと思います。意外と「も」と考えている人が多いのでは。
マカオでカジノにいったことがあります。スロットマシンを何回やっても当たらないのでがっかりしていました。すると隣のお爺さんが、冗談のように教えてくれたことがあります。「あなたはいい生き方をしている。人間は誰でも袋をもっている。その袋にはお金や物がはいるのだが、人それぞれに大きさちがう。たいていいっぱいにしたいという欲望で詰め込んでしまう。でも袋がいっぱいになったら天国へいくとき。あなたは出してばっかりだから長生きするよ」と。なるほどと思いました。自分に恵みを詰め込みすぎないこと。その恵みをそとに向かって与えることでもっと恵みが入るスペースが用意されるのだなと。
受けるより「も」と考えていたら外に出すことはできません。うけるより「は」という生き方は、はじめから与えることを考えて生きていくことなのだと思います。私たちの事務局も、それぞれに思いやりを与えることを優先とする生き方をしていきましょう。