マルコ 244 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」
イエス様が会堂で話しをされたとき、汚れた霊に取りつかれた男が叫びます。「かまわないでくれ。俺たちを滅ぼしに来たのか」。イエス様の「み言葉の教え」と「存在」に、汚れた霊は脅えたのです。そこに神様を見たからでした。そして言うのです。「正体は分かっている」と。イエス様の「神の子」としての存在とみ言葉が、汚れた霊にとってどんなものであるか、その存在ゆえに自分がどうなるのか分かったのです。その後、イエス様はこの汚れた霊を叱り、この人を救われました。「分かること」で救われることも多いのです。
「ファシリテーターの道具箱」という本の中に、「メンバーの取り扱い説明書」というものがあります。グループに新しい人が入ってきたときなどや、チームの雰囲気を変えたいときに使う方法です。人をあえて「商品」に見立てて、その人の「取り扱い説明書」をグループで作り共有するのです。中身はまず1、商品の説明(仕様)(用途)。2、商品の「私」の上手な使い方。3、取扱注意(これだけはやっていけない)。4、上手なお手入れ~いつも元気でいるために~。お手入れの方法。など。人を商品にみたてるのはあり得ないことですが、これを家族でつくってみたら面白いだろうなと思いました。自分が自分をよくわかること、一緒にいる人が自分を分かってくれること。この2つが大切なのでしょう。
「正体は分かっている。神の聖者だ」。という男の言葉は、イエス様のことが分かったので、これ以上なにもできないということです。私たちはイエス様がよく分かっているので、平安でいられるのです。自分と自分を支え導いてくださっているお方が分かるということは素晴らしいことです。
最近のコメント