レビ 19:13 あなたは隣人を虐げてはならない。奪い取ってはならない。雇い人の労賃の支払いを翌朝まで延ばしてはならない。
旧約聖書は、「神様と私たちの関係」、それに基づく「人と人の関係」のあり方を記しています。律法とは神様との関係における人の生き方について定めてあるのです。ですから、どんな律法も神様との関係において解釈されるべきだと思います。
今日は少し息抜き話です。昨日、引退教職の先生方と食事をしました。そのとき一人の先生が若いころの体験をはなしてくださったのです。先生は幼稚園の教会に赴任されたそうです。そこでは園と教会の関係が悪く、前任者が次の牧師が園長に就任すると決めて移動したため、いきなり園長になって教師、職員と対立することになりました。厳しい状況の中、怒りを覚えながら牧師室にいるとある夕方電話がかかり、「園長をお待ちしています」とのこと。またかと思って職員室にいってみると、冷たい視線を感じたそうです。そして「今日は給料日ですがまだでしょうか」と。先生はすっかり忘れていたのだそうです。すでに土曜日でどうしようもなく、平謝りでその場をしのいだそうです。すこしぐらい待ってもと腹立たしくなった次の日曜日の日課がレビ記で「雇い人の労賃の支払いを翌朝まで延ばしてはならない」とあったそうです。そのとき、自分を反省するきっかけを与えてもらい、関係の修復と話し合いをはじめたと教えてくださいました。
みんな笑って話をききましたが、とても深い話だなと思いました。聖書の言葉は何一つ無駄なものはない。神様との関係において聞く言葉が、人と人の関係をよき方へ導いてくださるということです。その時にあったみ言葉をくださるし、与えられたみ言葉から何を学ぶのかが大切なことであると。そんなことを感じた笑い話でした。
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