ヤコブ 1:19 わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。
ヤコブは、神の言葉を聞いて実践するというテーマで、自分中心をどのように乗り越えるべきかを語ります。その最初に3つのことの実践するように勧めます。「聞くのに早く」「話すのに遅く」「怒るのに遅く」です。これを読んでみると、すべては相手に合わせなさいということでしょうか。自分が変わるということを求められているようです。
ある本の中に「クレーム解決のカギは『時』『場所』『人』を変えること」と書いてありました。スピーディに解決しようとしたら、むしろスローな対応を心がけましょうというのです。その場の電話だけで無理やりに解決しないことだと書いてありました。いま解決できそうになければ日を変える。店頭でクレームを言われていたら応接室へ案内する。担当者レベルでだめなら上司で対応する。このように「変える」ことで、解決策がみえてくるものです。クレームそれ自体も、今後さらに成長するためのラッキー情報という風に受け取っていければ変わるかもしれません。ただし、そのように受け取るにはかなりの努力が必要でしょう。
たいてい人は、自分のことを話したい。聞いてもらいたい。訴えたいと自分を中心に考えています。しかし、そこを変えていくことが「わきまえる」ということです。私たちは職場でも関係の中で生かされています。何かうまくいかないことがあったとき、主にあって「自分が変わる」ことを考えてみる必要があります。変わることでうまくいくことがある。私たちの人生も、主によって変えられて今があるのですから。